肌にやさしい布マスク

ecomas Blog

2020/05/29 00:39

こんにちは、Ken坊です!

今日は、本業の話を少し、

もちろん、マスク生産も本業なのですが…

私どもの会社は、大林縫製と言いまして、
以前、ブログでも書かせて頂きましたが、
もともと、祖父の代は子供服を、そして父の代
になり、婦人服を縫製加工するようになり、
私と兄が主力となって、生産するようになって
からは、どちらかと言えば、レディースアパレル
のカジュアルなアイテムまで引き受ける縫製会社になりました。

日本国内で消費される衣料品の9割以上が、
海外生産の中、
国内で縫製会社を継続していく事の難しさを
15年以上実感しながら、
この先、自社で企画、製造、販売も考えないと、
いずれ会社が無くなる! 
と、結論を出したものの、
あれでもない、これでもないと散々悩んだ私が
出したアイテムが マスク でした。

「もっと、自分のセンスを信用したらええねん!」
と全幅の信頼をおいてくれる兄に背中を押され、
3年寝太郎だった私も、やっと一念発起したのが
今年1月、(遅っ!)
本業をこなしながら、夜にマスクの試作を
繰り返しながら、3月にはなんとか一般販売できるようになりました。

その頃には、ウィルス感染拡大のニュースが日々
大きく報道されるようになり、本業のアパレル衣料品の生産にも影響が出るようになっていました。

その中で、唯一業界の中で動いているのが、
マスクの生産だったようで、うちにもマスク製造依頼がいくつかありました。

先行きが不透明な中、マスク製造も引き受ければ、今後の仕事になる事は分かっていたんですが、

申し訳ないことに全てお断りさせて頂きました。

何故か、

兄と共通していた理由、それは、
「なんか楽しくない」でした(笑)

こんな状況下で仕事の話を頂けるだけもありがたいのに、
本当に申し訳ないと思ったのですが、

何年も、自分たち発信で販売する事を夢みて、
実現した今のマスク製造なので、
また、マスクまで受け仕事になる事が、兄も私も何か違うように思えたのです。

ご依頼をして下さった方々、
衣料品製造に関しましては、今までと変わることなく引き受けていくつもりですので、
小さなプライドをお許しください。


今、アパレル業界では空前のマスク参入ブームが起こっています。

ちなみに、
「何を今さら、俺は3年も前から分かってたぜ」なんて、
「あのバンドが売れる前から俺、知ってたで」的な事は言うつもりはございません。
(言うとるがな!)

アパレルブランドのマスク参入に関して、
自分の思いとして、良いか悪いかで言えば、
どちらかと言えば良いと思ってます。

ライバルが沢山増える事は、ecomasにとっては
良くない事かもしれないのですが、
日本のファッション業界が切磋琢磨して、
一番盛り上がっていた時代をタイムリーに体現していない自分にとって、
今のマスク業界が、日々進化していく状況は、
ちょっとしたワクワク感があります。
安くて、すごいマスクがいっぱい出ると焦りますけど…(笑)


ecomasもお客様目線をこれからも忘れないように、
マスクを付けた方の気持ちが、少しでも上がるようなマスクを作っていきたいと思います。


では、今日はこのあたりで…

一針一針に心を込めて